2010年10月18日

開業時に、法人でスタートするか?個人事業主でスタートするか?

独立開業時に、法人でスタートするか、
個人事業主でスタートするかは、
少し悩むポイントです。

法人と個人事業主の違いを考えてみましょう。

 ◆法人のほうが、信用力がある
 ◆利益が見込める場合、法人のほうが節税メリットがある
 ◆個人事業主は、設立の費用がかからない
 ◆個人事業主のほうが、決算処理が簡単



法人と個人事業主の特徴の違いを、
大きく分けると4つになります。




◆法人のほうが、信用力がある

  法人のほうが、信用力があります。
  ゆえに、法人のほうが営業しやすい面もありますので、
  営業的側面から、法人で開始する方も多いです。

  また、取引の関係上から、
  法人でないと取引できないような会社さんもあるので、
  そういった面からも、
  法人で事業を開始したほうがいい場合があります。




◆利益が見込める場合、法人のほうが節税メリットがある

  開業当初からある程度、利益が見込める場合は、
  法人のほうが節税メリットがあります。
  (税金負担が少なくてすみます)

  とはいえ、開業当初から利益が見込めるケースは
  それほどないので、この面からは、ほとんどの独立開業者さんは、
  個人事業主でスタートするケースが多いかと思います。


  個人事業主でスタートして、思ったよりも利益がでて、
  法人にしたほうが、節税メリットがある状況になったら、
  法人に切り替えるというのも一つの方法です。




◆個人事業主は、設立の費用がかからない

  個人事業主は、基本的には、税務署への開業関係の届出をすれば、
  事業を開始できます。

  税務署への開業関係の届出は、作成するのが、
  それほど難しい書類でないので、
  ほとんどの方が、自分で提出します。

  このケースは、事業開始にかかる費用がゼロ円です。

  これに対し、法人を設立する場合は、
  株式会社の場合は、法定費用が約24万円、
  合同会社の場合は、法定費用が約10万円かかり、
  事業開始に、そこそこの費用がかかります。

  この費用負担と、他のメリット、デメリットを比較して、
  法人、個人事業主のどちらで事業を開始するか決める形になります。





◆個人事業主のほうが、決算処理が簡単


  こちらは、事業開始後のランニングコストに関する問題です。

  法人と個人事業主の決算処理を比較すると、
  個人事業主のほうが、断然、決算処理が簡単です。

  個人事業主の場合は、3月ごろに確定申告の手続きをするのですが、
  自分で申告処理をしている方も多く、
  自分で申告処理をするなら、費用がかかりません。

  それに対し、法人の場合は、申告処理が、かなり難しくなります。
  法人の申告処理は、ほとんどの会社が、
  税理士事務所に代行を依頼しているケースが多いです。

  そうなると税理士事務所の代行の報酬の費用が発生します。
  これが、毎年の決算ごとに発生するので、
  その費用負担をしても、法人設立をするメリットがあるかどうかを
  検証しなくてはいけません。




法人と個人事業主の違いを、大雑把に挙げてみました。
上記の条件が、複合的に絡まり合い、
法人で事業を開始するか、
個人事業主で事業を開始するか、
決める形になります。

法人設立については、下記の記事をご参照して下さい。

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Posted by 市川竜也@法人設立アドバイザー at 15:43 │法人設立のご相談

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