2010年10月28日

集客部門の組織化の考え方

 
◆集客部門の組織化の考え方


  会社が、継続的に成長するためには、

  「組織力」が重要になります。


  そのあたりは、下記の記事に書きました。

   ◇「会社を成長させるには、『組織力』が重要!!」


  組織の構築には、二つの種類があって、

  内部部門の組織化と、

  集客部門の組織化の二つがあります。


  内部部門の組織化は、まだ何とかできるのですが、

  集客部門の組織化は、非常に難易度が高いです。


  集客部門の組織化で、つまづく会社さんが多いです。


  ただ、しっかりと集客部門の組織化を図ることができれば、

  その会社は、かなり強くなります。


  従来、経営者のワンマンプレーで集客・営業をしていたのが、

  スタッフレベルでできるようになるのですから、

  この要素は大きいです。


  集客・営業を組織的に行えるような会社になったら、

  かなり成長できる会社になると思われます。


  が、

  ほとんどの会社は、そこをクリアできません。

  集客部門の組織化は、本当に難しいところです。


  いかに経営者のワンマン集客・営業から、

  会社として組織で集客・営業できる体制に

  シフトチェンジできるか、

  これが重要になります。


  この際、経営者に求められるのは、

  「社員への想い」と、「社員のモチベーションアップ」

  「我慢」になります。


  集客・営業部門は、非常に難しい仕事で、

  骨の折れる部門ですから、

  そこに配置される社員のモチベーションが

  非常に大切になります。


  競合他社と激戦をしているわけですから、

  モチベーションの低い社員では、

  なかなか戦えない厳しい世界です。


  となると、経営者がやるべきことは、

  集客部門の社員のモチベーションをいかに高めるかが

  大切になります。


  では、どうしたら、社員のモチベーションを

  高めることができるのか?


  社員のモチベーションも、一時的に高めるだけでは、

  長期スパンでは、あまり意味がありません。


  じわりと常に社員のモチベーションが

  自然に高まるような社内環境を整えてあげることが、

  経営者の責務です。


  怒鳴り散らして、営業マンを走らせても、

  それは、一時的には、良くても、長期的には、

  駄目な施策です。


  自然に、社員が戦える気持ちになる環境作りをすることが

  大切です。


  理想論に感じるかもしれませんが、

  長期的には、そういった形にしないと、

  必ず長期的には、モチベーションが落ち、

  結果、集客部門が機能不全となります。


  自然と、社員のモチベーションが高まる形にするためには

  どうしたらいいでしょうか?


  それは、経営者が、社員に対して、

  どういった想いで、社員と対峙するかに

  かかっていると思います。


  社員を、給料を払ってやっているんだから、

  働いて当然だ、

  いざとなったら、首を切ればいい、

  使い捨てだ、


  と、思っている経営者と


  社員と、その社員の家族の幸せを真剣に考えている、

  社員と、その社員の家族が安定して暮らせることを真剣に考えている、

  所員と、その社員の家族の将来のことを真剣に考えている、


  と、思っている経営者、

  どちらの経営者の社員が、真剣に働くでしょうか?


  このあたりは、その経営者さんの人間性だと思うので、

  私は、とやかく言いません。


  ただ、ここのジャッジメントが、

  長期スパンでの会社の成長性、継続性につながってきますので、

  経営者さんは、真剣に考えたほうがいいと思います。


  間違った選択をした経営者さんの会社さんは、

  いずれ、どこかで破綻しているケースがほとんどですので、

  注意して下さい。


  集客部門の組織化を図る上で、

  あと大切なのは、「我慢」です。


  集客・営業は、当初、当然、社長自らがやったほうが

  成果もでるし、率も高いです。


  そこを成果も落として、率も落としてでも、

  社員レベルに集客・営業を委譲するわけですから、

  ワンマン社長は、かなりストレスを感じます。


  資金繰りにも影響を及ぼします。


  ただ、

  ここを我慢して、集客部門の成長を待つことができれば、

  長期スパンでは、非常に大切な財産になります。


  ただ、ほとんどの経営者さんは、

  ここで我慢ができず、イライラして、

  怒鳴り散らして、集客部門の崩壊を招きます。


  モチベーションの落ちた集客部門ほど、

  役に立たないものはないので、

  要注意です。


  と、こんな感じで、集客部門の組織化を

  意識して育成できると、

  会社にとっては、非常にプラスかと思います。



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Posted by 市川竜也@法人設立アドバイザー at 13:58 │経営コラム

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